エッジAIカメラを利用した河川監視システム開発に関するDSR Corporation(米国)との業務提携を開始します
株式会社イートラスト(本社:東京都台東区、代表取締役社長:酒井 龍市、以下「当社」)とDSR Corporation(本社:アメリカコロラド州デンバー、最高経営責任者:Anatoli Pechkov、以下「DSR社」)は、AI機能を組み込んだ河川監視システム開発のための業務提携合意書を締結したことをお知らせいたします。
開発の背景・目的
近年、集中豪雨や大型台風は激甚化の一途を辿り、国内各地に甚大な被害をもたらす水害への対策が急務となっています。当社は国土交通省が主導する「革新的河川技術プロジェクト」への参加を通じて、簡易型河川監視カメラを多くの地方整備局や自治体等に納入してまいりました。この度、河川監視カメラの機能向上を果たし、より高いレベルで防災に資する製品とするため、AI分野における豊富な知見と実績を持つDSR社との業務提携に至りました。この提携を通じて、AIによる水位検出機能を組み込んだ効率的で高精度な河川監視カメラの開発に取り組んでまいります。
開発の内容
DSR社が有するコンピュータービジョン技術と当社の河川監視システム技術を組み合わせた「エッジAIカメラ」には、カメラの撮影画像からAIによって水面を検知し、高精度に水位を読み取る機能を実装しています。常時、目視で行われていた河川の水位監視をAIが代替し監視員の負担を減らすとともに、遠隔監視という迅速性・安全性の高い方法で水害被害低減に貢献します。人手不足に悩む地方自治体や官公庁においても、AIによる高精度・効率的な水位観測によって適切な防災体制の構築が期待できます。すでにパイロットシステムの実証実験を行っており、今年春の商用化を予定しております。
今後は監視対象を河川だけでなく道路の冠水や積雪の監視、山岳の環境モニタリング、鳥獣害対策等にも広げ、多様な環境における情報収集能力の向上をサポートするシステムの普及に取り組んでまいります。


コメント
【DSR Corporation CEO Anatoli Pechkov氏】
DSR社は1998年の創業以来、市場にミッションクリティカルなアプリケーションを提供してきました。今回、イートラストとの提携により、私たちは洪水リスクを抱える地域の安全と福祉を支える先進的なソフトウェアソリューションを提供する貴重な機会を得ました。真に信頼できるパートナーとしてイートラストと共に働けることを大変誇りに思っています。私たちは世界中の人々の役に立つAIおよびコンピューターヴィジョンソリューションを生み出すことを楽しみにしています。
【株式会社イートラスト 代表取締役社長 酒井 龍市】
地球温暖化による世界的な気候変動が引き起こす自然災害は日本のみならず世界中で大きな問題となっています。河川監視等の防災モニタリングシステムの普及と高機能化は喫緊の課題です。長年防災システムの構築に携わってきた経験をベースにDSR社の最新のAI技術を組み入れることによって、この社会課題の解決に貢献することを目指してまいります。
会社概要
【DSR Corporation 】
DSR Corporationはコンピュータービジョンや無線通信、データ処理などの分野における高い技術を有するソフトウェアサービスカンパニーです。アメリカ、ポルトガル、ウズベキスタン、台湾、日本に拠点を有しており、AIシステム開発の他にもデータ・プロセッシングやIOTフレーム等の各種要素技術の独自製品・ノウハウを駆使しグローバルなICT市場に則したソフトウエア開発サービス及びコンサルティングを提供しています。
【株式会社イートラスト】
株式会社イートラストは1935年の創業以来、電気設備・情報通信の技術を基に官公庁や地方自治体が管轄する河川や道路、公共施設等のインフラ工事、大手通信キャリアの基地局の施工、太陽光発電システムの構築など、幅広い分野の設備工事を手がけてまいりました。さらに現在は、これまで培ってきた知見と経験をベースとした防災ソリューションの開発・普及にも積極的に取り組んでいます。
本件に関するお問い合わせ先
事業内容のお問い合わせ
株式会社イートラスト 情報通信ソリューション事業本部 営業部
TEL:03-5246-4531(代)
mail:eigyo-honsya@etrust.ne.jp
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TEL:03-5246-4531(代)
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