事例番号0071
案件名:JICA草の根技術協力事業(地域経済活性化特別枠)
「フィリピン共和国ラグナ湖周辺農村への地域経済密着型の河川監視カメラシステムによる防災システム向上プロジェクト」(通称FACEプロジェクト)
工期:2014年10月~2016年10月
本プロジェクトは、フィリピン北部のルソン島に位置するラグナ湖流域の農村地域、都市化進行地域及び周辺の市町村に対し、現地の住民によって運用管理が可能な地域経済密着型の簡易な河川監視カメラシステムによる防災システムを導入することを目的としました。
本システムは長岡市の防災システムをモデルとしており、現地の防災担当者と一緒に検討の上、ラグナ州サンタロサ市とカランバ市、リサル州アンゴノ町の3地域を選定し、合計6箇所に設置しました。また、日本のプロジェクトメンバーと周辺地域住民を含めたフィリピン側の関係者による防災ワークショップも数回開催され、本システムの運用や管理方法について協議するとともに、現地関係者からシステムの有効性について高く評価されました。3年間のプロジェクト期間において、大きなシステム故障はなく現在も継続して運用されています。
JICA草の根技術協力事業
https://www.jica.go.jp/partner/kusanone/tokubetsu/phi_04.html
6箇所の河川水位監視局で取得された水位データとカメラ画像は、現地のモバイル回線を通じてクラウドサーバーに蓄積され(画像は1時間毎、水位データは10分毎)、現地の防災関係者はインターネットに接続されたPCやスマートフォン、タブレット端末から情報を確認できます。また、河川水位監視局にはソーラーパネルが設置され、太陽光発電による電力で稼働します。