事例番号0079
案件名:国立環境研究所 立山室堂監視カメラ
工期:2020年7月
国立環境研究所様からの依頼により、高山地帯における地球温暖化の影響をモニタリングする山岳監視システムを設置しました。カメラの設置場所は立山黒部アルペンルートの一拠点である立山室堂山荘(富山県)。これまで撮影画像を閲覧する際はその都度カメラから手作業でSDカードを取り出して確認しており、現場担当者の負担となるこの作業を自動化したいという要望を受けての施工となりました。撮影から画像伝送まで一連の動作すべてを自動化するため、クラウドサーバーを利用したシステムを施工。1時間に1回撮影される画像は自動的にサーバーへ集約され、インターネット上からいつでも確認できるようになりました。またこの案件以外にも、同様の山岳監視システムを千畳敷(長野県)、利尻(北海道)、爺ヶ岳(長野県)、ハイランドシラビソ(長野県)に設置しています。
定刻に写真を撮影して映像を伝送するという一連の動作すべてを自動化しています。カメラシャッターはLAN接続型のデジタルIOユニットで制御し、任意の時刻で自動撮影を行うようプログラミング。画像はカメラ側に設置されている小型パソコンからクラウドサーバーへ伝送しています。また落雷による急な電源停止に備え、電気の復旧に伴って自動的にシステムが再起動する仕様となっています。
・遠隔で山の状況を監視できるクラウドシステムを導入
・シャッタータイミングや時刻同期を小型PCによってプログラム制御
・落雷による停電に備えた自動復旧機能を装備
※撮影画像は下記のリンクから閲覧できます
国立環境研究所 地球環境研究センター 温暖化影響モニタリング(高山帯)
http://db.cger.nies.go.jp/gem/ja/mountain/