事例番号96
工事名:南城市河川・道路等監視システム整備事業
工事時期:2023年3月
沖縄県那覇市から南東へ約12kmに位置する南城市。北部・東部・南部の三方を太平洋に囲まれ、亜熱帯性気候の影響によって降る豊富な雨が豊かな自然を育んできました。その一方で、近年は集中豪雨や台風によって引き起こされる水害が大きな問題となっています。
今回、水害対策として「クラウド型防災監視カメラシステムeT001s」や水位計、冠水センサーを用いた監視システムが新たに導入されました。河川の氾濫や道路の冠水が懸念される場所に機器を設置し、一定間隔で撮影とデータ計測を実施。取得した画像やデータはマップ上から閲覧できるようになっており、既設の高潮監視カメラなどのデータも含めて「南城市 河川・道路・高潮監視システム」として市民へも公開しています。
*南城市 河川・道路・高潮監視システム:https://nanjo.e-monitor.jp/nanjo/
取得データはLTE回線を通じてクラウドサーバーへ伝送し、市の防災担当者向けの「管理クラウド」および市のホームページにて公開。水位上昇時及び冠水センサーが検知した際は、市のメール配信サービスを通じて住民へ情報が届けられます。現場の状況をリアルタイムで周知することによって、適切なタイミング、適切な経路での避難行動をサポートします。
・既設カメラの撮影画像も取り込んだ監視画面を構築。市内各所の状況がひとつのマップ上で確認できる。
・市のメール配信サービス「南城市メール」に登録した住民に対してプッシュ型の情報発信を実施。
適切なタイミングで迅速な情報の周知が可能に。
津波避難場所に指定された小学校付近の道路にカメラを設置。豪雨時は避難経路の安全が確保できているかどうかの確認に役立てている。
画像と水位を同時に確認できる監視画面。水位グラフには「6割水位」「8割水位」「越水水位」の3種のラインが引かれ、危険度が一目で把握しやすくしている。